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橋本竜樹の日記             2020.05.29-06.04


↑(うろ覚え)


5月29日
カーテンレール

非常事態宣言が解除されて数日が経ったけれど、特に目立った変化は無い。仕事が少しづつ動き出してきたかと思ったけれど、そうでもなかった。仲の良いプロデューサーと話すと「2週間後くらいじゃないか?」とのこと。まだしばらく、のんびり暮らせそう。

というわけで、カーテンのひだに対してカーテンランナーが足りないのを直す。気づいてから9年かかった。


5月30日
居酒屋で打ち上げ

劇伴の作曲を担当した映画『猿楽町で会いましょう』は6月に公開予定だったけれど、コロナ禍の影響で延期、公開日未定になっている。監督の児山隆氏が「映画館がある日常を願う」映像作品を作るということで、同映画の音楽プロデューサーから依頼を受けて楽曲制作をする。なぜ“劇伴の作曲”なんて言い方をするかというと、音楽のイメージは監督とプロデューサーの間で決まっていて、それを形にするのが僕の仕事だから。今回もそんな感じで、決められたイメージを伝えられて、具体化するための作業をする。これはこれで面白い。人の頭の中を覗き見るというのも性に合っている気がする。データの納品でもよかったのだけど、暇なので、たまには目黒川を越えて世田谷区の外に出るのも良いかと思い、乃木坂のスタジオでミックスに立ち会う。

作業後、プロデューサーとエンジニアの3人で茶沢通りの伊万里へ。2ヶ月ぶりに、スタジオを出て居酒屋で乾杯した。こういう日常があったことを思い出した。



5月31日
とうもろこし

とうもろこしが安くなってきたのを見て、娘が「とうもうろこしご飯を食べてみたい」と言っていたのを思い出した。炊飯器で炊き上げて、最後にバターと醤油を混ぜる。初めて食べたけれど、そりゃまあ、美味しくないわけないか。

昔は秋冬が好きで、春夏が嫌いだった。今は、好きな季節、嫌いな季節、どちらも無い。



6月1日
軽薄

先日、スタジオで作業をした「映画館のある日常を願う」映像作品が公開される。せっかく関わったので、僕も告知をしようとしたのだけど、こういった内容の映像なので、なにか一言添えたほうが良いと思うと、感受性の劣化で外からの情報への反応が薄くなったせいだろう、気の利いた言葉が全く思いつかない。子供が小さかった頃、映画館で「プリキュア頑張れー」と光るライトを一緒に振ったことを思い出すが、きっとそういうことではない。いや、それでもいいのだけど、今は違う。悩んだ末の一文は、本心に違いないし、嘘が無いもののだけど、なんだか軽薄な感じがして罪悪感が残る。まだまだ生き辛い。


6月2日
栃尾揚げ

栃尾揚げが好きだ。オーブンで焼いてサクサクになったのをカツ煮みたいに卵でとじて、貧乏カツ丼にしたら美味しいんじゃないかなと思った。でも、やっぱり青ネギと茗荷と生姜で。



6月3日
一升会

開店直後の鰻串屋で、酒豪の女性と金髪の青年の3人で軽くご挨拶。夜にはミツメ須田氏に作ってもらったPunPunCircleのミュージックビデオが公開される。つながらないけど、おめでたい空気の一日だった。


6月4日
餃子

家族が餃子を食べたいと言うので“餃子の王将”に生餃子を買いにいく。4人で食べるのに5人前30個あれば十分だと思ったけど、僕の分は残らなかった。わんぱくでよろしい。京都に住んでいた頃は珉珉の餃子が好きだった。味は覚えていない。恋人がいて、周りの雰囲気が良ければ、あとはビールが冷えていればそれで良かった。



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執筆者:橋本 竜樹 / ハシモト・タツキ

de.te.ri.o.ra.tion主宰、Deterio Liber発行人。

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