Now Loading...

de.te.ri.o.ra.tion

MAGAZINE

橋本竜樹の日記             2020.07.17-07.23


7/17
カウンター


昼食にラーメン屋へ。同じタイミングで入店した同年輩らしい、似たような黒い服、似たような長髪、似たような体型の男性とカウンターで横並びになり、サービスの女性に連れと勘違いされる。なんだか気まずかったのでビールを頼んだ。昼酒は良い。


7/18
キュアー

スタジオで話した若いボーカリストが「最近はThe Cureを聴いている」と言っていた。僕も若い頃、すごく好きだった。今でもたまに聴きたくなる時があるけれど、年齢と共に間隔が広くなり、月に一度くらいだったのが今では数年に一度くらいに。もう30年くらい前、初めてキュアーの1stアルバムを聴いた時は、まだメインストリームの音楽しか知らなかったので、あまりのスカスカな音像に「こんなのでいいんだ」と驚いたものだ。堀辰雄の初期短編を読んだ時に近いものを感じて、最低限の表現で骨組みだけが淡々と進んでいくのが初期キュアーみたいでいいなと思ったことがある。そういう語り過ぎないものが好きなのだろう。


7/19


『運も実力のうち』という言葉を目にすると「自分は運がいいだけ」なんて思ってしまう人が昔からたくさんいるのだなと思う。


7/20
アナログミキサー

モノが好きだった。自分の気に入ったものを収集する程度で、コレクターではないが。しかし今、色々な物を手放している。コロナ禍の暇な時期に身軽になりたいという気持ちが強くなってしまった。アナログ・ミキサーのMackie1604はモノラル16インプットに8ダイレクトアウトと4Busアウトというシンプルな作りが好きだったけれど、もう出番は無いと思う。自分の出番が無くなる日だって近いかもしれないし。身軽がいいかな。




7/21
子供弁当

たまには娘を喜ばそうと思い、弁当作りを頑張ってみる。オムライスとエビフライ。
朝から揚げ物で草臥れたのでビールをいただいた。朝のビールも良い。




7月22日
大人弁当

昨日とは打って変わり、ツマミの寄せ集め弁当。残り物で焼酎を飲んで昼まで寝た。平日の朝にお酒を飲んで、明るい窓際で横になって、放ったらかしの鉢植えを眺める。なりたかった大人になれたと思える数少ない瞬間だ。




7月23日
東京オリンピック

今日、東京オリンピックの開会式が行われるはずだったらしい。東京オリンピックに関することを批判する気は全く無い。延期になったおかげで混雑に巻き込まれることもなく、今日をいつも通りに平和に過ごせたことが有り難かった。もし東京での開催が決まらず街の様子が変わることがなかったとしたら、それは個人的にはとても嬉しいことだけど、もう仕方のないこと。自分が合わせていけばいい。批判ではない。



執筆者:橋本 竜樹 / ハシモト・タツキ
前回までの日記
de.te.ri.o.ra.tion主宰、Deterio Liber発行人。

©de.te.ri.o.ra.tion