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日雇い作曲家の日記〜2020.09.25-10.02



9月25日
今日も神宮球場

2回続けて勝ち試合を観れるとは嬉しい。負けに慣れているのは悔しいところだけど、負けが嫌なら他の球団を応援すればいいという話。



9月26日
寅さん

なんだかんだで31作目まできた。時代が進んで、いよいよ時代に置いていかれている感が強くなっている。1作目の時点ですでにアウトサイダーだった寅さんだけど、80年代に入ると現実に存在している感じが希薄で、もはや妖精のようでもある。その日の宿を探す寅さんがビジネスホテルを嫌がるのが印象的だった。


9月27日
男子の弁当

息子の運動会。例によってコロナ禍の影響で、一種目だけで開催とのこと。そこまでして、わざわざ運動会をやらなくてはいけないのだろうかと思ってしまうが、それが義務教育なんでしょう。そんなわけで、運動会は午前中で終わってしまうので、お弁当を作る必要はなかったのだけど、まあ、なんとなく気分で作ってみる。運動会マナーというのがあるとしたら、ウインナー、唐揚げ、卵焼き、おにぎりってところなんだろうけど、昨晩の餃子が余っていたのを見つけてしまい餃子弁当。結局、運動会は関係なくなってしまった。



9月28日
浜スタ

曽根さんとカウンター越しに話をしていたら、コロナ禍の制限解除で販売席数が増えたおかげで、浜スタのビジター席が取れるとわかったので、その場の勢いでベイスターズ戦の観戦を決める。神宮球場以外で観戦をするのは、小学生の時に親戚に連れて行ってもらった広島市民球場以来でとても楽しみだ。


9月29日
小旅行

田園都市線、横浜市営地下鉄を乗り継いて横浜スタジアムへ。そういえばコロナ禍以降、県外に出るのは初めてだ。せっかくなので少し早めに行って、山下公園を散歩して、関内で一杯飲んでと企んでいたけど、こんなときに限って仕事があって、ぎりぎりに球場に到着する。試合内容は残念ながらいいところがなかったけど、小旅行のようで楽しかった。



9月30日
弁当

娘が中学に入って毎朝の弁当を作り初めて今日で200食目。我ながらよくやっているなと思う。野球観て、ご飯の支度をして、たまに仕事をしていると自分の作品作りが進まないな。



10月1日
金髪

近所の凛開ちゃんと三軒茶屋で飲んでいたら、あやちゃんが合流することに。和む金髪の二人。人柄は和むけど酒量は勇ましい。



10月2日
ホームランボール

また須田さんと一緒に神宮球場へカープ戦を観戦に。4回裏、僕たちのいたレフトスタンドにスワローズ捕手の西田選手のホームランが飛んできたのだけど、正面から飛んでくる打球の速度は凄まじく、みるみるうちにこちらに近づいてくる。最初は「あれ?こっちに飛んできてるかな?」と、のんきに構えているのだけど、「あ、ほんとにここに飛んで来る!」とわかると、その一帯の観客が戦闘機から掃射される人々のように逃げ惑う。僕たちの座っている真後ろに落下したボールを須田さんが素早く拾い上げる。本人曰く「外野をしていたお陰で、捕球に移るのが早い」とのこと。そのホームランボールは「自分はカープファンだから受け取れない」と言って譲ってくれた。こんな嬉しいことはない。



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執筆者:橋本 竜樹 / ハシモト・タツキ

de.te.ri.o.ra.tion主宰、Deterio Liber発行人。

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