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日雇い作曲家の日記〜2020.10.22-10.28



10月23日
ドライブ


家族全員で寝坊。起きたら娘が出発する時間で家の中が騒然とする。仕方ないのでコンビニで昼用の弁当を買って、車で学校まで送ることに。娘は車内でドーナツを食べて、「井戸の茶碗」を聴きながらの登校。驚いたけど、ちょっとしたドライブになったかな。


10月24日
神宮球場

初めて娘と二人で神宮球場へ。一応、思春期なんだけど、父親を極端に嫌うこともなく接してくれている。試合はめずらしく打線がつながり、何度も東京音頭を歌い、傘をたくさん振ることができた。近くの国立競技場でジャニーズ事務所の収録があったらしく花火があがって、風船が飛んできたりと笑えるハプニングもあり、楽しい観戦になった。良い娘孝行ができた。


10月25日
巣鴨

息子の模擬試験の付添で、朝の8時半から12時半までの4時間、巣鴨で暇をつぶすことになる。まだ店の開いていない地蔵通り商店街を抜けて、お岩通りに入り、閻魔大王蔵とお岩さんの墓参りをする。鰻の供養塔というのもあって可笑しかった。それだけでは全然、時間がつぶせず困っていたら、日帰り温泉施設があるらしく、オープンと同時に入館する。温めのお湯でまったりできた。サウナもあったが、自律神経が疲弊気味なので今日は遠慮をしておく。途中、庭の見える食堂でビールを飲んでから、また風呂へ。ほわほわしながら息子の迎えに向かう。良い休日になった。というか、ここ数日、ずっと休みか。




10月26日
小さいかつ丼

昨晩、深夜のサミットでロースカツが残っていたので、今日の弁当はかつ丼にする。出汁で煮て、卵でとじるだけなので楽ちんだ。三つ葉さえのせておけば、少しちゃんとした感じに見える。かつが2切れ残ったので、小さいかつ丼を朝ごはんにする。罪悪感のないかつ丼は嬉しい。山椒をたくさん振って食べる。




10月27日
にしんば

集まりがあって下北沢へ。居酒屋へ向かう途中、楽器屋の前を通り過ぎる。ガラス外壁の明るい店内には新品の楽器がたくさん並べられているが、自分とは関係ないもののように見える。作曲の仕事を続けているけれど、音楽は遠くなる一方だな。

といいつつも、今日のは音楽の集まりということになるのかな。めいちゃんは何年ぶりだろう。楽しい時間だった。




10月28日
焼肉弁当

昨晩、The Smithsの『Meat Is Murder』の日本盤の帯の煽り文句はなんだっけ?という話題で盛り上がった。結局、思い出せず仕舞い。だからというわけではないのだけど息子の遠足弁当は『焼肉弁当』。申し訳ないが雌牛の泣き声は聴こえなかった。




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執筆者:橋本 竜樹 / ハシモト・タツキ

de.te.ri.o.ra.tion主宰、Deterio Liber発行人。

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