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日雇い作曲家の日記〜2020.11.20-11.27
11月20日
主
カウンターの端で飲んでいたら、またお店で最後の客になってしまった。そろそろ帰ろうか、もう一杯だけ飲もうか迷っていたら、会計をしている知らない人に“あの主みたいな人”と呼ばれてしまった。主は嫌だな。それは、あまりよくない。主はお会計を済ませて帰った。
11月21日
唐揚げ
お弁当以外に家族の食事も日々作っている。感謝されるより、要求されることの方が多い。ここ最近は顔を合わせる度に「唐揚げ食べたい」と言われる始末。というわけで唐揚げ。
衣は片栗粉のみで揚げるので、厳密にいうと竜田揚げなのかもしれないけど、自分にとってはこれが唐揚げ。あと自分にとってもう一つの唐揚げは神宮球場のじんカラ。もう来シーズンが待ち遠しい。
11月22日
朝ごはん
日曜日は息子の塾弁当。お弁当の余りで娘の朝食を支度する。皿に盛ると、それはそれで美味しそう。ペンネはオリーブオイル、粉チーズと黒胡椒で偽カチョぺぺ。仮面ライダーのお供にどうぞ。
11月23日
唐揚げ弁当
冷凍していた先日の唐揚で弁当をつくる。ちくきゅうは以前にネットで目にして面白いと思った高知県風。
11月24日
仕事
あまり稼げないお仕事が立て込む。でも贅沢はいってられないな。
久しぶりに忙しい風な日になった。
11月25日
散歩
今日は六本木でレコーディングだった。夕方に終わったので、腹ごなしに歩いて世田谷へ向かう。渋谷を過ぎたあたりでようやくお腹が空いて来て、これは良い調子だと思ったのだけど、三宿を過ぎた辺りで急に疲れはじめて、三茶につく頃にはすっかり元気がなくなってしまった。疲れて食欲を失ってしまい、よぼよぼしながらビールとワインを。
11月26日
酉の市
去年、レーベルの手伝いしてくれているアミさんが提案してくれて、初めて酉の市に熊手を買いに行った。2年目ということで、去年のを返納して一回り大きいのを買おうかというところなんだけど、花園神社への道すがら、大きい熊手を担いている人達を目にして、毎年続けることが重荷に感じてしまい、新しいのは買わずに帰った。コロナ禍を経て身軽でいたいという気持ちが続いているのだと思う。頼まれていたスペイン料理屋さんの熊手だけを買って、思い出横丁で凛開君と飲んで帰った。髪を染め直した凛開君は魔術師のようだった。
11月27日
青山通り
今日は赤坂でミックスの立ち会い。30分ほどで終わって、今日は青山通り沿いを延々と歩く。銀杏並木、神宮球場の近く、表参道を過ぎて、渋谷までたどり着いたところで疲れたので宮益坂で釜揚げうどんを食べてバスで帰宅。また寒くなってきたかな。
前回までの日記
執筆者:橋本 竜樹 / ハシモト・タツキ
de.te.ri.o.ra.tion主宰、Deterio Liber発行人。