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MAGAZINE

橋本竜樹の日記             2020.05.01-05.07



5月1日

9

いつも入り浸っているニコラが今日で9周年。
お祝いといいつつ手ぶらで三軒茶屋へ。

ニコラでは昨年「開店休業」というタイトルでライブイベントをさせてもらった。「開店休業」というのは、僕の無風な音楽活動を茶化したイベントタイトルだ。現在、コロナのせいで働きたい人、表現活動したい人が何も出来ない状況に追い込まれているのはやりきれない。

自分の中で「開店休業」は怠け者がのほほんとしている印象だったのに。まあ、真剣にやっている人は自分のことを「開店休業」なんて言わないか。

そんなことはどうでもよい。
大変だろうけど、お店がこれからも続いてくれることを願う。


5月2日

パエージャ

日々、家族の食事を用意しているのだけど、やはり何を作る気にもならない日というのはある。今日はサボることにして若林のレストラン“ラ・ルナ・ジェナ”でテイクアウトすることに。名前がナガルジュナに似ているので少し親近感を感じているこのお店は事務所の近くということもあり、de.te.ri.o.ra.tionの集まりでも度々利用させてもらっている。楽しい思い出がたくさんある。
子供たちはここのトルティージャが大好きだ。あとは生ハム、黒豚のマリネのソテー、そしてパエージャ。どれも美味しかった。家族も久しぶりのレストランの料理が嬉しかったようだ。

夏のような気候が気持ちよかったので食後はベランダに脚立にを出して、赤霧島をロックで飲んだ。


5月3日

高圧洗浄機

今日も夏のような天気。

ご近所の方が高圧洗浄機を貸してくれるということで、ベランダ掃除をすることに。デッキブラシでは落ちなかった汚れが、水圧で消しゴムをかけるみたいに、容易く落ちていく。その楽しさに夢中になってしまう。

2時間ほど前屈姿勢で掃除を続けたら腰が死んだ。

お礼に自家製の鶏むね肉のハムをお裾分けする。



5月4日

牛首肉のラグー

コロナ禍の影響でニコラもパスタソースのテイクアウトを始めている。
先日、購入して冷凍していた牛首肉のラグーソースでパスタを作る。

ニコラの味を家で楽しめるのは嬉しいけれど、お店だったらこの一皿でワインを2,3杯は飲んでいるだろうに、家だと安いワインをぐいっと流し込み、あっという間に食事が済んでしまう。先日のスペイン料理のテイクアウトもそうだった。

家で持ち帰りのご馳走を食べるのが悪い訳ではない。
自分が野暮なだけ。



5月5日

ひこいわしの酢漬け

近所の和菓子屋に柏餅を買いに行くが売り切れで、まさかの和菓子屋のはしごをするはめに。こどもの日だからといって柏餅なんて売り切れる物だったっけ?みんな暇なせいだろうか、こういうイベント事に飢えているのかもしれない。

柏といえば、和歌山に柏の葉で包んだ寿司があるらしい。そんなことを考えていたら、だんだんと寿司が食べたくなり、帰り道にラ・ルナ・ジェナが開いていたので“ひこいわしの酢漬け”を買って帰る。

酢と塩がしっかりときいていて、オリーブと一緒に食べると美味しかった。
寿司欲もそれなりに満たされた。



5月6日

隠居生活

妻からはマカロニグラタンを、娘からはコロッケを作ってほしいと頼まれるが、どちらも手間がかかるので断る。去年は日本橋に用事が度々あり、洋食屋にもよく行った。あの頃は平和だった。ふとした時に世の中が変わってしまったことを実感する。

仕事がないことに慣れてきている。のんびりと過ごすのが当たり前になっている。元々、親の仕送りで生活していたニート気質の人間なので、こうなると元に戻れるのか心配になる。

「怠け者の矜持」なんてものはあるのだろうか。


5月7日

薔薇

ベランダの薔薇が咲いていた!



続く

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執筆者:橋本 竜樹 / ハシモト・タツキ

de.te.ri.o.ra.tion主宰、Deterio Liber発行人。

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