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日雇い作曲家の日記〜2020.10.29-11.04
10月29日
夢
いいところで夢から覚めるというのがあるけど、まさにそれだった。もう少しで自己肯定感を取り戻すという瞬間に、妻に大きな声で雑に起こされる。どうやって肯定感を得ていたかは不明。勿体ない気がするが、もし起こされず、あのまま夢を見ていたら、頭がおかしくなっていたかも。助けられたのかもしれない。
10月30日
寿司
娘の中間試験が終わったのに便乗して、妻と娘と三人で経堂の寿司屋で昼食。せっかくの寿司屋だったけど、僕はあいにくの二日酔い。茶碗蒸しと煮タコで瓶ビール。あと小肌の握りを食べた。二日酔いのおかげで品良く飲めた。
10月31日
祖師ヶ谷大蔵
大蔵くんと凛開くんと予てから約束していた祖師ヶ谷大蔵での飲みが実現する。大勝軒で餃子と唐揚げをつまんでから、何軒かハシゴした。よく笑った。楽しかったなあ。夜道を歩いて帰っている途中、酔った大学生グループとすれ違う。若者達はサザエさんを歌いながら、果物から飛び出すタマの踊りをしていた。わかるよ。
11月1日
松田会
いつからだろう、気がつけば仲良くしてもらっている松田さん。年に数回、集まって飲んでいる。メンバーはみつくん、げんちゃん、ヤック、思い返せば全員、京都のメトロで知り合ったのか。今日もたくさん笑った。20年前、10年前、1年前、いつの自分もひどい。その時々の人の親切、包容力で生かされている。
11月2日
祝い
高いシャンパンを開けたからと誘われて
へらへらしながらお邪魔したけど
誕生日とは気づかなかった
でも手帳には書いてあった
三軒茶屋は半端な繁華街で
小雨が降る中、祝いを買いに走る
特上にぎり、ひもきゅうと干瓢サビ入りの細巻き
ボンクラでも祝いたい
11月3日
歌もの
先日、途中でさめてしまった自己肯定感を得る夢のせいだろうか、久しぶりに普通の歌ものポップスが作りたい気分になる。散歩をしながらメロディや歌詞の断片をメモする。多分、形にはならないだろうけど。あれはやっぱり危ない夢だったのかもしれない。人は些細なきっかけでおかしくなるのだろう。
11月4日
秋
さつまいもを入れるだけで秋っぽくなるものだ。
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執筆者:橋本 竜樹 / ハシモト・タツキ
de.te.ri.o.ra.tion主宰、Deterio Liber発行人。