Now Loading...

de.te.ri.o.ra.tion

MAGAZINE

日雇い作曲家の日記〜2020.11.29-12.02



11月29日
ナオヤくん

ナオヤくんと二人で三茶の酒場の座敷でまったりと飲んだ。おでんやハタハを食べて、たらたらと焼酎を飲みながら、近況などを話した。仕事帰りの彩ちゃんが加わってからは会話と酒量が急激に加速した。楽しい夜だった。


11月30日
駅弁

今日のお弁当は安い駅弁みたいな感じにしたいなと思ってトライしてみた。かまぼこと赤いウインナーがいい仕事をしてくれた。




12月1日
カラオケ

スペイン屋さん夫婦と近所に飲みにいった。二軒目に入ったカラオケスナックで、裏声と地声を使い分けて、デュエット曲を一人で歌うおじいさんがいた。歌の間奏部に裏声で頻繁に「うふっ」「ちゅっちゅっ」と可愛い合いの手を入れるのを笑ってみていた。何度か呼び出されて、スペイン屋さんの奥さんはジルバを、僕は謎のくねくね踊りを強要された。きっとどこかでお店をやっていたママさんなんだろうな。楽しかったけど疲れた。ひどく疲れた。


12月2日
ダメージ

しっかりと昨晩のダメージが残っている。二日酔いまではいかないけれど、何か得体のしれないものを背負っている感じ。こんな時にかぎって新規の仕事が入る。やっぱり自分を虐めたほうがいいのかもしれない。仕事場は整理の途中で放棄されていて、荒れに荒れている。部屋が綺麗な方が仕事は捗るに決まっているけれど、自分の中がごちゃごちゃしているせいか、今日は散らかっている部屋が妙に心地よかった。


前回までの日記


執筆者:橋本 竜樹 / ハシモト・タツキ

de.te.ri.o.ra.tion主宰、Deterio Liber発行人。

©de.te.ri.o.ra.tion