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MAGAZINE

日雇い作曲家の日記〜2020.12.03-12.09



12月3日


前に柴田聡子さんの「ワンコロメーター」という曲を聴いた時に筋肉少女帯みたいって思った。そんなことはどうでもいいのだけど、近所を散歩中に視線を感じた気がしたら、窓辺に猫がいた。




12月4日
笑顔

コロナ関係のニュースが増えてきている。また飲みにいったりするのを控えなければいけないかもしれない。でも、いつだってこんな笑顔に会いたいのだよ。




12月5日
結露

寒くなった。マスクをして外を歩いているとメガネが曇る。電車に乗っても曇る。昔、眼鏡が曇るのを人に見られるのは間抜けな感じがして恥ずかしかった。今は何とも思わない。温度差による結露、自分が間抜けでみっともないこと、どちらも仕方がない。


12月6日
休肝日

今日は休肝日。誇らしく休肝日。事務所の前にある長崎ちゃんぽん屋でビール無しで皿うどんを注文する。店内にはラジオがかかっていて、シベリウスの『フィンランディア』が流れる。皿うどんと交響曲は全く合わない。皿の端に酢辛子の湖を作って「フィンランド湖水地方」と呟いた。誰にも聞こえない。


12月7日


鮭の頻度が高すぎるとまた苦情を受ける。




12月8日
日記

いつも飲みにいく居酒屋のカウンターの端で一人、やきとりとおでんで焼酎をやる。カウンター隣は同年代と思われる客が“イカ天”や “ニルヴァーナ”やら、懐かしい音楽話で盛り上がっている。僕はただの野球好きと思われているので、一人で飲んでいると女将がスポーツ新聞を持ってきてくれる。新庄のトライアウトの記事を読むと、オリックスが招待選手としてキャンプに呼ぶ可能性があるとのことだった。最近、オリックスもちょっと好きになっている。帰り道は寒かった。


12月9日
仕事

久しぶりに仕事が忙しい。ありがたいことだ。
ほんと、暇な日が多すぎて徹夜明けとか浮かれちゃうな。


前回までの日記


執筆者:橋本 竜樹 / ハシモト・タツキ

de.te.ri.o.ra.tion主宰、Deterio Liber発行人。

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