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MAGAZINE

日雇い作曲家の日記〜2020.12.10-12.17

12月10日
恐怖

歩道で小さな鎌をもったおじいさんがヨロヨロとしながらこちらへ向かってきて、思わず身構えてしまった。よく見たら杖の柄の部分を握っていて、グリップが鎌のように見えただけだった。でも怖かった。



12月11日
ぽんこつ ぼんくら

『ぽんこつぽんちゃん ぼんくらぼんちゃん』というのを思いついた。安易な発想なので、きっと誰かが既に考えているだろう。面倒くさいから検索はしなかった。思いついたからといって何をするわけでもないし。なかなか可愛らしいとは思うけど。


12月12日
練習

ナオヤ・タカクワがジャズを歌うことになっているが、コロナの事情で延期中とのこと。その練習を観に行く。危ういチェット・ベイカーといった感じがナオヤ・タカクワらしくて、とても良かった。世の中が落ち着いて、ちゃんとお披露目できるといいな。



12月13日
ドライカレー

娘の2学期最後のお弁当。私学は休みに入るのが早いな。しばらく早起きしなくて済むので嬉しい。



12月14日
おんぶ

息子は12歳。来年からは中学生。身長はもう妻とかわらない。ふと、今の息子をおんぶをしてみたいと思い、おんぶさせてくれと頼んだ。息子は嫌がりながらも承諾してくれた。思春期に入りかけているのだから、そりゃ嫌だよね。いい子に育ってくれてありがとうと心で感謝をしながら、いざおんぶ。ずっしりとした重さを感じる。気をつけてバランスをとらないと、一発で腰をやってしまいそう。多分、これが最後のおんぶかと思うと、感慨深かった。息子はただただ気持ち悪かっただろうと思う。


12月15日
ナゲット

夕飯に蒸し鶏を作ろうとしていたら、妻が「ナゲットがいい」と言い残し、去っていった。蒸し鶏とナゲットでは手間が全然、違う。言い逃げは断れないからずるい。



12月16日
仕事

仕事がトントントンと入る。年末にいくつか仕事が入ると、実際にそこまで困窮しているわけではないけど、ああ年が越せるなと、気が楽になる。昔を振り返ると、世の中はだいぶ変わったように感じるが、幼い頃に身についた年末感のまま12月を過ごしている。そんな事を考えていると、古い街に住みたくなってくる。


12月17日
ボトル

いろんなお店で焼酎のボトルキープをするが、酔っ払って帰って、寝て起きたら、ボトルのことなんて忘れてしまっているので、保持期限を過ぎてしまった焼酎が何本もあっただろう。なので最近はボトルの画像をiPhoneのメモに残すようにしている。もし見つけたら勝手に飲んでもいいですよ。




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執筆者:橋本 竜樹 / ハシモト・タツキ

de.te.ri.o.ra.tion主宰、Deterio Liber発行人。

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