Now Loading...

de.te.ri.o.ra.tion

MAGAZINE

日雇い作曲家の日記〜2021.02.05-02.10



2月5日
受験

試験が全部終了。あとは結果を待つばかり。とりあえずはお疲れ様ということで、近所の行きつけの寿司屋でお祝いをする。


2月6日
受験

息子の受験が無事終了。志望校に進学が決まる。息子さん、今のところ順調な人だな。軽く仕事をしてからニコラへ。泡でお祝い。ようやく作品作りにたくさん時間を使えるようになるかな。


2月7日
仕事

ありがたいことに受験が終わったら、すぐに仕事がある。あと10年学費を稼げばお役御免。10年ならなんとかなるだろうと楽観視してみたり。


2月8日


ニコラの曽根さんが少しだけ鰤の燻製を作るとのことで、一皿キープしてもらっていたのを食べに行く。鰤の燻製には生ハムが巻いてあって、柑橘と赤い大根のようなのと一緒に盛られていて、とても美しい。写真はない。本当に美味しいもの、美しいものは誰とも共有したくない。独り占めしたい。


2月9日
ナポリタン

なんとなくナポリタンを作りたくなったので、弁当にしてみる。食べたい欲ではなく、作りたい欲ってなんだろう。娘によると「スパゲティは全部ついてくるし、目玉焼きは切れないし、ミックスベジタブルはころころしていて、全部がめちゃくちゃ食べづらい」とのことで、大変不評だった。今後の参考にさせていただく。


2月10日
斎藤さん

オーケストラ曲を打ち込みで完全に再現した、職人の極みのようなデータを受け取って感動した。アンドロイドなら不気味の谷になるであろう、リアルな贋物による違和感が音だと逆に癖になる。この感覚はサンプリング音源の大容量化の産物か。やはりラックマウントの城壁の中にいた人の技術は凄い。


前回までの日記


執筆者:橋本 竜樹 / ハシモト・タツキ
前回までの日記
de.te.ri.o.ra.tion主宰、Deterio Liber発行人。

©de.te.ri.o.ra.tion