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日雇い作曲家の日記〜2021.03.18-03.24



3月18日
不思議

昔、上手く作れなかった、丸いけど抜けてくるエレキベースの音。今はなんとなくで作れてしまう。他にも色々たくさん、昔できなかったことが今はできるのに、昔の方が自信に満ちていた。ほんと不思議。


3月19日
言い訳

朝から仕事をして、昼にばってらと穴子の押し寿司を買って神宮球場へ休憩に出かける。長い休憩の後、ニコラによってコーヒーを飲んで、また仕事場へ戻る。


3月20日
春分

妻と子供が「春分だから昼と夜が同じ長さだよ」と話しているのが耳に入ってくる。そういえば、そういう日だった。そういえば自分は普段、何を考えながら生活しているんだっけ? と、変な感じになってしまった。


3月21日


今年は桜が咲いているのを見ても、いまのところ、なんの感情も湧いてこない。忙しいからかな。今日も「自分は普段、何を考えているんだったっけ?」となってしまった。去年の桜の散り際の頃は、世相に漂う終末感も相まって、きれいに見えたな。


3月22日
ナオヤ・タカクワ

ナオヤ・タカクワのコラムが更新される。今回はウディ・アレンの『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』が題材だった。映画をまだ観ていないので記事は読まないことにしたけど、きっと面白いはず。

「ウディ・アレンはお好き?〜『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』とセレーナ・ゴメスについての考察〜」音楽家ナオヤ・タカクワによる日常の批評的分析〜第十一回




3月23日
男はつらいよ

仕事が忙しくなって止まっていたけど、なんだかんだで38作目まできた。そして1987年を境に何か変わった気がした。映画や文化に詳しいわけではないので、あくまでも個人の印象だけど、しばらく続いていた70年代と80年代の雰囲気が入り交じるグレーな時期を経て、80年代から90年代へと向かう空気感に変わったと感じた。


3月24日
レコーディング

今日もCM仕事のボーカル・レコーディングでスタジオへ。コロナ禍を経てから、ってまだ最中だけど、今年はスタジオに呼んでもらえる事が増えたかもしれない。ボーカリストはザ・なつやすみバンドの中川理沙さん。初対面ではあるけれど、以前に長井短さんが踊るピップエレキバンのコマーシャルの作曲をしたときのボーカリストが中川さんで、その楽曲がとても素晴らしい仕上がりだったから、今日は現場でお会いできてとても嬉しかった。ちなみにそのピップエレキバンのCMはこんな曲。





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執筆者:橋本 竜樹 / ハシモト・タツキ

de.te.ri.o.ra.tion主宰、Deterio Liber発行人。

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