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日雇い作曲家の日記〜2021.03.25-03.31



3月25日
金目鯛

近所のオオゼキに行ったら、丸一匹の金目鯛が半額になっていて、思わず買ってしまう。鮮魚売り場の調理サービスは終了していたので、自分で処理をしなければいけない。ニコラに行って曽根さんにコツを教えてもらう。


3月26日
相模原

家族で相模原のコテージへ。テラスに備え付けのバーベキューグリルでアクアパッツアを作った。金目鯛の頭は良い出汁が取れるとアドバイスを貰ったので、最後はスパゲッティを入れることにする。今まで作ったパスタの中で一番美味しかった。



3月27日
湖畔

コテージをチェックアウトして、日帰り温泉に寄って帰る。サービスエリアで昼食を食べればいいかと思っていたけど、高速に乗るまでの途中に気になる感じのレストランを見かけたので立ち寄ってみる。窓から相模湖が見える、ニューミュージックが似合いそうな店だった。


3月28日
はっとする

「わたしがいるから大丈夫。」
恋人のことを話している人が軽い感じで発した言葉だったけど、僕はびっくりしてしまった。僕も誰かの為になることを多少はしているつもりだけど、その人の言葉を聞いた時に、自分が責任を果たすだけのつまらない人間に思えて仕方なかった。そんなことはないかもしれないけど、そう思ってしまったから、きっとそうなんだろうな。


3月29日


知人のSNS投稿で知った、相原こーじの鬱体験作品を読む。単純な頭で「分筆家や漫画家の人は体験を作品にしやすくていいな〜」と思ったりしたけど、読み物として仕上げることは大変に違いない。鬱を題材にした作品は多いけれど、鬱を体験した人じゃないとわからないことが多いのだろうなと思う。でもなぜか読んでしまう、鬱体験作品。なぜだろう。


3月30日
撮影

とある撮影に立ち会う。理想と現実に向き合う誠実さというのもあると思った。あと、これはよく分かっていることだけど、記録する側の視点は重要で、アウトプットに近い人の色が強くなると思った。

真剣に悩み、行動する人たちに会う度に、自分が色んなことを「運の良さ」で済ましてきたことを怖く思ったりする。


3月31日
横浜→ミツメ

朝、娘の付添で横浜駅へ。友だちと遊びに行くのを見送ったあと、僕は一人みなとみらいのスパへ。海を観ながら露天風呂に入る。夜は延期になっていたミツメのワンマンライブを観るために恵比寿へ。久しぶりのミツメは以前よりロックな印象だけど、相変わらず儚い雰囲気が漂っていて、とてもとても良かった。仕事の追加オーダーがあったので途中で帰宅。童謡の編曲をする。


前回までの日記


執筆者:橋本 竜樹 / ハシモト・タツキ

de.te.ri.o.ra.tion主宰、Deterio Liber発行人。

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